【ひなたのこども】第5回そんなことで、ではない。

風邪を引いて学校の郵便局見学に行かれなかったぴよ。みんなからの話を聞いて「行きたかった」と号泣。

そんな時、「そんなことで、泣かないの!」って言いたくなるけど、言ってはいけない、と思う。

だって子どもにとっては「そんなこと」ではないのだから。

ひなたのこども

そんなことで、ではない。

週明け、ぴよが溶連菌感染でダウン。2日間学校をお休みしました。

水曜日、久々に登校し帰ってきたぴよ・・・玄関を入るなり、ポロポロと泣き出しました。

「郵便局見学、行きたかった」と。

火曜日、2年生は市の郵便局に見学に行ったのです。
ぴよも楽しみにしていたのだけど、休んでいる時は「行かれなくて残念だねー」ぐらいに言ってたからそれほど気にしていないのかと思っていた。

「普段は行かれない、奥の方まで行ったってみんな言ってた」
そう言ってポロポロの涙が号泣へ。

普段は行かれないところを見学するっていうこと、知らなかったみたい。
ただ見に行くだけだと思っていたのね。

みんなの話を聞いて「見たかった!」「行きたかった!」という思いでいっぱいになってしまったらしい。

こういう時ね、大人は、私は、「えーそんなことで泣かないでよー!」と思ってしまうのだけど。

ぴよにとっては、チャンスを逃したことが悲しくて、友達が羨ましくて、もう一大事なわけですよ。

つい言ってしまいそうになる言葉
「そんなことで」
「大したことないじゃない」

この言葉がどれほど子供を傷つけるか、分かってる。

子供にとっては、決して小さなことではないから、こんなに気持ちを揺さぶられて泣いているのに。(楽しい時・嬉しい時も然り)。
子供にとって大きなことだったから、そのままの思いを伝えてくれているのです。
認めてもらうために。

それを「大したことない」と言ってしまったら、子供の思いそのものを”認めないよ”と言っているのと同じ。
子供はただ、認めて欲しいのです。

「そうだったんだね」
「行きたかったんだね」
「行かれなくて悲しいんだね」
解決策なんて必要ないというか、そもそもないのだから、そう認めてくれるだけでいいのに。

ぴよがもう少し大きくなったら、ぽつんと思いをつぶやく時があるかもしれない。
日常の流れに隠しながら、でも気づいて欲しいというオーラ満載で、自分の思いを伝えようとしてくるかもしれない。
それを口に出してくれた過程、思いを伝えようとしてくれた気持ちを、私が重大なことだと気付くことができますように。